イージス艦「あたご」とはどのような船なのか
2009/3/7 シンポジウム 「イージス艦「あたご」による漁船沈没事件を考える」
主催:「平和に生きる権利の確立をめざす懇談会」(平権懇)
発表報告:「イージス艦「あたご」とはどのような船なのか」杉原浩司(核とミサイル防衛にNO!キャンペーン)
→ http://heikenkon.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-46f7.html (へいけんこんブログ)
概要:
1 冷戦終結で廃艦にすべきだった
・「飛んだら、即、死だ」(敵ミサイルを発射直後に迎撃する)
同時に複数目標に対処する能力を持つ海軍史上最強の軍艦
・ イージスシステムの研究が始まったのは1972年、
ベトナム戦争終了まえの冷戦期で、目的はソ連の爆撃機から空母を守るため
1989年冷戦終結の時点で、無用の長物となった
・ ロッキード・マーチンという、世界最大規模の軍需企業が
主要な契約企業となって製造。中枢システムは日本側にも秘密
海上自衛隊のイージスシステムの修理やメンテも米国で
2 新たな任務-先制攻撃とミサイル防衛
・ イラク開戦時には横須賀から米国イージス艦「カウペンス」が出かけ、先制攻撃
・日本のイージス艦配備
<こんごう型>(→ミサイル防衛対応へと改修中)
1993年「こんごう」(佐世保)
1998年までに「きりしま」(横須賀)「みょうこう」(舞鶴) 「ちょうかい」(佐世保)
<あたご型>
2007「あたご」(→衝突事故)
2008「あしがら」
・イージス艦の今後の役割(勝山拓・元自衛艦隊司令官によれば)
1) 周辺重要 海域の警戒監視と海洋権益の防護
2) 重要海域のシー・コントロール
3) 島嶼防衛
4) シーレーン防衛
5)弾道ミサイル防衛
今後予想
6) 巡航ミサイル搭載(→攻撃能力搭載)
・横須賀のイージス艦基地化
横須賀基地にはミサイル防衛対応の米国イージス艦が計5隻
・米国軍事戦略の進化とミサイル防衛の役割
宇宙空間の支配による世界支配「グローバル・ストライク」
〜世界中どこでも一時間以内に先制攻撃可能
ブッシュの先制攻撃戦略はオバマもまだ撤回していない
3 「はらわた」見せ合う危険な関係(元防衛政策局長発言)
・日本でも「軍・産・学複合体」が発生、台頭
〜日米共同開発〜
新SM3を日米共同開発中
新たな大型イージス艦(CGX)(1隻約3800億円か)の中枢システム共同開発の提案(2007アーミテージ&ナイ)
・憲法9条に基づく平和原則が骨抜きに
MD部品の米国向け輸出→武器輸出禁止三原則緩和
米国向けミサイルの迎撃→集団的自衛権の行使
・攻撃に転用できる海自SM3の衛星破壊兵器(ASAT)化
・横田基地に日米共同統合作戦センターを建設中
→ハワイの司令部と直結
横須賀配備の原子力空母「G.ワシントン」とイージス艦による、共同交戦能力(CEC)システム導入開始
4 海は誰のものでもない
・ハワイ先住民の生活権を無視するSM3実射テスト
米国のハワイ併合は非合法
全島で150以上の軍事施設、山にはレーダー、
海にはソナー(鯨や魚へ被害)、ミサイル試射の度に過塩素酸塩を排出し天然塩田や海に
・「想定内」でも失敗したSM3を実戦配備
→日本のMDへは約1兆円投入済み。将来は6兆円へ
・海は戦域ではない (アーミテージ「アジアはまず何をおいても海軍戦域である」)
北東アジアを非核・非ミサイル地帯へ
海・陸・宇宙支配を望む米国戦略に日本は加担すべきではない
*参考:「知られざるハワイ」
2008/9アルジャジーラTV制作動画
動画:http://www.youtube.com/watch?v=gIq8x9vnLf4
訳文:http://www.anatakara.com/petition/theotherHawaii.html