PAC3の岐阜基地配備に対する抗議声明 (2009/2/26)
2月26日(木)午前4時頃、岐阜県各務原市の航空自衛隊岐阜基地に、「ミサイル防衛」用の地上配備型迎撃ミサイルPAC3
の配備が強行されました。
<関連記事-中日新聞> http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009022602000224.html
今回の配備は、首都圏4基地と浜松基地に続くものです。PAC3は元々は米ロッキード・マーチン社製ですが、浜松基地配備分
から三菱重工が名古屋の兵器工場でライセンス生産しています。それにより、購入時に1発約4〜5億円のものが約7〜9億円に
はね上がっています。三菱重工の08年度、09年度配備分のPAC3の契約額はそれぞれ500億円以上にのぼっています。
今後、今年夏ごろまでに岐阜基地の別の高射隊の他、饗庭野基地(滋賀県)、白山基地(三重県)への配備が予定されています。
さらに、2010年前半頃までに福岡県の芦屋、築城、高良台の各基地にも配備予定です。デタラメな実験に基づく税金無駄使いの
配備をやめさせなければいけません。
<防衛省と三菱重工に抗議の声を届けてください。短いもので構いません。>
◇防衛省 infomod@mod.go.jp (FAX)03-5269-3270 [広報]
◇三菱重工(航空宇宙事業本部) (FAX)03-6716-5800
核とミサイル防衛にNO!キャンペーン
事務局 杉原浩司 kojis@agate.plala.or.jp
====================================「抗議声明」======================================
2/26岐阜基地へのPAC3配備に対し、以下の団体が抗議声明を提出しました。その他、地元でも10数個の抗議声明が
出されました。
・パトリオットミサイル配備に反対する東海交流会
・核とミサイル防衛にNO!キャンペーン
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岐阜基地へのPAC3配備に抗議し、配備拡大を行わないことの申し入れ
航空自衛隊岐阜基地司令 森本 哲生 様
2月26日岐阜基地第4高射群第13高射隊にペトリオットPAC3が強行配備されました。
私たちの再三にわたる配備反対の要請を一切無視し、周辺住民の抱く不安や危惧にも情報を開示もせず、
説明もないまま強行配備したことに強く抗議します。
昨年5月の浜松基地への配備に際しては地元浜松市に対して、
配備終了まで市民に明らかにしないよう要求していたことが明らかになっています。
今回も同様の口止めをおこなっていたのでしょう。
地元自治体が市民生活の安全に必要な情報を開示することを封じる行為は戦前の軍部と同じです。
軍事秘密の名目ですべての情報を統制しながらアジア侵略から世界大戦へとつき進んだのと同じ道をたどることになります。
深夜、数百人の警官を動員して搬入したのも市民の目にふれることを恐れたものです。
市民の前に本当の姿や情報を明らかにできないPAC3の配備やミサイル防衛というのは
いったいどのようなものなのでしょうか。
反対運動に恐れながら秘密裏にことをすすめるということは何を意味するのでしょうか。防衛省は専守防衛とか
市民の安全を守るといいます。
しかし昨日の搬入のあり方をみれば、市民の安全とはまったく関係ないというほかありません。
北朝鮮によるミサイル発射の準備がすすんでいるとマスコミを通じて危機を煽っているのにあわせた搬入、配備は
その意図しているところをはっきりと示しています。
ミサイル防衛とは日米一体となった戦争準備にほかなりません。このシステムの構築を通じて日米両国の東アジアでの
軍事的優勢を確立することが第一の目的なのです。しかしながら、より一層の軍拡競争と軍事的緊張を東アジア地域に
もたらすことになるのは明らかです。現実はそのように進行しています。
私たちがPAC3配備に反対する第一の理由はここにあります。
PAC3配備は地域を広範に軍事基地化し、市民生活を脅かすものです。PAC3の射程距離はわずか10数キロです。
「防衛」対象の周辺に展開することが必要条件です。市民生活の場に恣意的に突然「軍事基地」が出現すること
になります。二番目の反対の理由です。
三番目は多額の税金が無駄に費やされ、軍需産業や利権に群がる政治家や官僚を潤すことにしかならないということです。
当たるかどうかも定かでないミサイル防衛システムに6兆円も使い、PAC3は一発5億円です。
さらに改良を口実に青天井で増やし続けることになっています。三菱をはじめとした軍需産業を肥大化させ
日米両国一体となった軍産複合体の暴走をはじめさせることになります。
世界中で大量の失業者が生み出され、日本でも100年に一度ともいわれる経済危機の中で多くの人が路頭に迷っています。
さらにほとんど全てと言っていいほどの人々が明日の生活に不安をいだいています。
巨大な無駄金を利権にどっぷりつかったミサイル防衛に投ずるのは国家をあげた犯罪行為です。
日米一体となった戦争準備でしかないミサイル防衛は、日本の国是である平和主義を投げ捨てる行為です。
軍事力によらない平和実現への貢献をうたった憲法を足蹴にする許されないものです。
平和のうちに生活する権利を持っている市民への真っ向からの挑戦です。
防衛省―自衛隊は憲法を遵守する義務があります。戦争準備のミサイル防衛は直ちに中止する義務をもっているのです。
政府は軍事力に基づかない平和構築の努力をするべきです。
粘り強い対話による外交と本当に相手の望む協力体制の構築による国際貢献こそが
東アジアから世界の平和を発信する唯一の道筋です。
ミサイル防衛とPAC3配備は直ちにやめるべきです。PAC3が全く役に立たない代物であることは
実際にあつかう現場の自衛官の皆さんはすでにわかっていることでしょう。
今回の配備に強く抗議するとともに、第15高射隊への配備を中止すること、白山、饗庭野基地配備を中止することを
強く申し入れます。同時に自衛隊は情報統制をただちに止め、市民にすべての情報を開示することを申し入れます。
2009年2月27日
パトリオットミサイル配備に反対する東海交流会
(構成団体) 不戦へのネットワーク
各務原基地へのPAC3の配備の中止を求める会
NO!AWACSの会浜松
戦争をしない・戦争協力もしない三重ネットワーク
連絡先
名古屋市昭和区鶴舞3−8−10労働文化センター2F
不戦へのネットワーク 052-731-7517 http://www.jca.apc.org/~husen/index.htm
山本 みはぎ
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航空自衛隊岐阜基地司令様
岐阜基地への迎撃ミサイルPAC3の配備に抗議します
私たちは東京で、ミサイル防衛(MD)に反対する取り組みを続けてきたグループです。地元の人達とともに、岐阜基地への
申し入れにも参加したことがあります。
MDは、「防衛」を表看板にして配備されています。しかし、日本列島には、数百発のトマホーク巡航ミサイルをはじめとする
在日米軍の圧倒的な攻撃兵器が配備されています。そこに配備されるMDが、相手の反撃を無力化することにより、先制攻撃を
し易くするものとみなされるのは当然でしょう。
実際に、中国による多弾頭ミサイルの開発をはじめとした、北東アジアにおける軍備増強の連鎖が始まっています。「武器には
武器で」という対応は、逆に地域の軍事的緊張を永続的なものにしかねません。本当に安心できる環境をつくるには、お互いに
軍備を減らしていくことが近道です。必要なのは「ミサイル防衛」ではなく、「ミサイル軍縮」です。
加えて、航空自衛隊が昨年9月に米国で行ったPAC3の迎撃実験が、北朝鮮や中国のミサイルの飛翔距離に比べてあまりにも
短い距離の模擬ミサイルを使用したに過ぎなかったことも明らかになっています。PAC3もSM3も、デタラメな実験に基づく税金
無駄使いの無用な兵器なのです。
PAC3は元々は米ロッキード・マーチン社製ですが、浜松基地配備分から三菱重工が名古屋の兵器工場でライセンス生産して
います。それにより、購入時に1発約4〜5億円のものが約7〜9億円にはね上がっています。MD配備により喜ぶのは、日米の
軍需産業だけでしょう。
こうした兵器の運用に携わり、訓練を重ねていくことは、まったく意味のない無駄な努力ではないでしょうか。PAC3の配備に
内側から勇気をもって異議の声を挙げていただくよう、心から要請します。
2009年2月27日 核とミサイル防衛にNO!キャンペーン
(連絡先) 東京都大田区西蒲田6-5-15-7 杉原浩司