http://writeoff.blog.shinobi.jp/Entry/49/ 「カネなら返さん」より転載
<原発にまで「思いやり」!? JBIC/NEXIが米国の原発新設に融資・保証を検討?

*下記署名運動は残念ながら、日本ではあまり知られないまま終わってしまいました。


http://www.tmia.com/node/651 Three Mile Island Alert

Sign-on: Help stop Japanese banks from investing in U.S. reactors
August 2, 2010/08/04

賛同募集:日本の金融機関が米国の原子炉建設に投資するのをやめさせるよう力を貸してください
2010年8月2日

Dear Activists
Below is a sign-on letter put together by our friends at PSR and Beyond Nuclear, which will be hand-delivered to Japanese officials in a couple of days. The letter points out several reasons why Japan’s export-import banks should not fund nuclear reactor projects in the U.S. (it has been widely speculated, for example, that NRG’s proposed South Texas project would supplement U.S. taxpayer loans with additional loans from such banks).
To sign on, please do not hit “reply”! Please send your name, organization, city and state to Morgan Pinnell at PSR: mpinnell@psr.org
Thanks for all you do,
Michael Mariotte
NIRS
August 4, 2010

みなさま
下記はPSR(注1)とBeyond Nuclear(注2)の友人たちが起草した賛同署名つき要請書です。数日中に日本政府に手渡されます。
この要請書は、なぜ日本の輸出信用機関(JBIC-国際協力銀行ならびにNEXI-日本貿易保険)が米国の新規原子炉事業に融資・付保すべきではないかを指摘しています(たとえばNRG(注3)が申請中のテキサス南部での事業資金は、米国の納税者が納めた税金からの融資に加え、日本のこれらの金融機関からの追加融資で賄われると見られています)。
賛同署名を送る際、「返信」をクリックしないでください。あなたの氏名、所属団体、都市名、州名を書いて
PSRのmpinnell@psr.orgに送ってください。
ご協力ありがとうございます。
Michael Mariotte

NIRS(注4)
――――――――――――
注1) PSR = Physicians for Social Responsibility=社会的責任を果たす医師同盟
http://www.psr.org/
注2) Beyond Nuclear = Beyond Nuclear 「核の時代を超えて」 http://www.beyondnuclear.org/
注3) NRG = NRG Energy, Inc http://maps.nrgenergy.com/
注4) NIRS = Nuclear Information and Resource Service  http://www.nirs.org/home.htm



August 4, 2010
2010年8月4日

Dear Japan Bank for International Cooperation and Nippon Export and Investment Insurance officials,

国際協力銀行ならびに日本貿易保険様


We are writing to share with you the financial risks involved with new atomic reactor projects proposed in the United States.
私たちは、米国で提案されている新たな原子炉事業に関与することがいかに金融上リスクが高いか皆さんにお知らせするため、この書面をしたためています。

The environment for nuclear construction in the US is highly uncertain – much more so than in the rest of the world. The US has immense renewable energy resources that are truly unparalleled around the world and a larger potential for efficiency gains than in any other industrialized nations. As a consequence of these fundamental marketplace and technology risks, investment in new reactors in the US will remain extremely risky, even if climate legislation is enacted that raises the price of fossil fuels.

米国での原子力発電所建設をめぐる状況は非常に不確かであり、世界の他の地域に比しても著しく不安定です。米国は世界でも並ぶところがないほど莫大な再生可能エネルギー源を持ち、また、効率化推進によって生じる利益においても他の産業化国より大きな可能性を有しています。この
市場と技術という根本的問題ゆえに、米国における新たな原子炉建設への投資は、たとえ化石燃料の価格を押し上げる気候変動対策法が施行されたとしても非常にリスクの高いものであり続けるでしょう。

Electricity demand has plummeted in the U.S. due to the two-year economic recession. The large projected increases in electricity demand made just a few years ago – which served as the basis for many new reactor proposals – are now highly unlikely to be reached for another decade or more.

電力需要は2年に渡る景気後退のために急落しました。ほんの数年前に大幅に電力需要が増大するとの予測が行われ、それが多くの新規原子炉建設計画の根拠となりましたが、目下のところこの予測数値には、今後10年かそれ以上たっても到達しそうにありません。

At the same time, the US has a host of lower-cost alternatives to meet the need for electricity, even in a carbon-constrained environment. The U.S. has abundant renewable energy resources that are significantly cheaper than new reactors. Estimated costs for constructing new reactors in the U.S. have quadrupled since 2001, while the cost of renewable technologies continues to decrease.

また一方、二酸化炭素放出が制限される状況下においても、米国には電力需要をまかなうための低コストの選択肢がたくさんあります。米国には新原子炉建設よりもはるかに廉価な再生可能エネルギー源が豊かにあります。米国での新原子炉建設コストの見積もりは2001年時の4倍になっており、他方で再生可能エネルギー技術のコストは下がり続けています。

Currently, the estimated cost for electricity from a new reactor is 12 cents to 20 cents per kilowatt-hour, compared to 3 cents per kilowatt-hour for efficiency, while several plentiful renewable resources including wind and biomass come fall in the range of 5 to 10 cents.

現在、
エネルギ効率化(省電力)実現に要するコストはキロワット時当り3セントとされています。 それに引き換え、新たな原子炉一基から生じる電力のコストはキロワット時12~20セントと見積もられています。一方、風力やバイオマスなど豊かにある再生可能エネルギー源の数種については、コストは5~10セントの範囲内に収まります。

Moreover, there is growing confidence in the availability of alternatives. Recent estimates of the natural gas resources have increased dramatically and the price has tumbled and is expected to remain low. Cogeneration opportunities are abundant in the U.S. industrial sector.

さらに、代替エネルギーの利用可能性に対する信頼は高まっています。 
天然ガス資源生産見込みはここ最近劇的に増大しています。一方、価格は大幅に下落しており、ここまま上がらないだろうと見られています。米国の産業界にはコジェネレーションのチャンスも豊富にあります。

Meanwhile, the US uses far more electricity per capita than other industrialized nations, leaving a lot of potential for efficiency to further dampen electricity demand. Climate policy, which may put a price on carbon emissions, will also likely create a very substantial mandate for efficiency technology and renewable energy that will dramatically shrink the need for new, nonrenewable, large baseload generating capacity.

他方で、米国は他の工業国よりも1人あたりの電力使用量が遙かに大きく、
電力需要を引き下げるための効率化の余地が多大に残されています。 気候変動対応政策によって二酸化炭素排出にさらにコストがかかる可能性があり、これによっても更なるエネルギー効率化技術と再生可能エネルギーへの大きな需要が作り出されるでしょう。これらは再生できない、巨大ベースロード* 発電能力の新規開発の必要性を劇的に縮小させます。

It is not only renewable electricity standards and energy efficiency resource standards that will have this effect, but also building codes, appliance efficiency standards, and increases in funding for weatherization retrofitting of buildings.

再生可能エネルギーやエネルギー効率化だけでなく、
建築規制の変更や省エネ型電化製品の開発、さらに熱遮断効果を高め冷暖房の必要性を減らした建物への補助金などもこれらの状況を加速させるでしょう。
In addition to the supply- and demand-side risks in the US, significant problems with new reactor designs have meant that none have received final certification from the U.S. Nuclear Regulatory Commission (NRC).

米国でのこのような需要と供給、両面でのリスクに加え、新しい原子炉建設は
その設計に関する重要な諸問題により、これまでどれ1つ、米国原子力規制委員会(NRC)から最終的な認証を受けていません。

Until their reactor designs are certified, no proposed new reactors can receive an NRC combined construction and operating license (COL). Design problems are likely to delay licensing and further increase the costs.

それらの原子炉の設計が認証されるまで、
新規建築予定の原子炉はどれも、NRCの「建設と条件付運転の一括許認可(COL)」を受けることができません。設計の問題が操業ライセンスを遅らせ、さらに経費を増大させることになりそうです。

Moody’s Investor Services have called new reactors a “bet the farm” investment. Credit rating agencies have downgraded some US utilities proposing to build new reactors. In 2003, the Congressional Budget Office (CBO) estimated the likelihood of default for loans made to nuclear reactor developers to be “very high – well above 50 percent.” CBO has not developed a more recent estimate, but the necessary conditions for new reactors have only deteriorated further since then.

ムーディーズ・インベスターズ・サービス〈米格付け会社〉はこれまで新しい原子炉を「全財産を賭ける」投資と呼んできました。 
信用格付け機関は、新規の原子炉建設を予定している米国の電力事業のいくつかを格下げにしました。2003年には、連邦議会予算事務局(CBO)は、原子炉開発業者による返済不履行の見込みが非常に高い―50%を優に超える―と評価しました。CBOはそれ以降の評価を行っていませんが、この評価以後も、新規原子炉建設に必要な諸条件はさらに悪化する一方です。

Due to Japanese corporate involvement in many of the proposed US reactor projects, it might appear that they would make good investments. The reality, however, is that the projects involving Japanese companies have suffered the same delays, design problems and financial difficulties as other proposed nuclear projects. With decreased U.S. electricity demand, an abundant supply of cheaper alternatives and ongoing design problems, investment in new reactors in the U.S. is simply as bad a deal for Japanese as it is for Americans.

日本の企業が米国の新規原子炉事業の多くに関与するため、それらの事業が有意義な投資先であるように見えるかもしれません。 しかしながら現実は、
日本の会社が関与する事業も他の原子力事業と同様、遅延、設計上の諸問題、財政上の困難を抱えています。 電力需要が減少し、より安価な代替エネルギーが存在する一方で、原子炉の設計上の問題が解決できないという状況では、米国の新規原子炉への投資は米国人にとっても、日本人にとっても、ただ単に悪い取り引きに過ぎません。

Just as we have warned American taxpayers and elected officials about these very serious financial risks, we also urge you to very carefully consider these risks before deciding to invest in new atomic reactors in the United States.

我々は米国の納税者と選挙で選ばれた代議士にこれらの大変深刻な金融上のリスクについて警告してきましたが、同様にみなさまにも、米国の新規原子炉への投資を決定する前にこれらのリスクを十分注意深く考慮されるよう強く要請します。 (終)



(任意参照)

1. ベースロード:
ある期間内における発電所の最低負荷。わが国の発電方式は、火力や原子力の発電コストの低下に伴い、現在はおもに火力、原子力でベース負荷を負担し、水力でピーク部分を負担する、いわゆる火主水従方式に転換をしている。

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2.http://gould.goga.co.jp/article/62227946.html GOGA―Inter-Pacific Dialog
  海外におけるエネルギー及び環境関連の市場を探るためのブログ
2007年9月26日「米国において、原子力発電所建設提案の最終関門である申請書が30年ぶりに出された」


〈抜粋〉

• NRGエネルギーのニュースリリースによれば、上記新規炉デザインは改良型沸騰水型原子炉(ABWR)で、 GEと日立の合弁会社GE-Hitachi Nuclear Energy(GEH・2007年6月設立)が納入する。また、東京電力が同プロジェクトステークホルダーに名を連ねているとのこと。別のニュースで、2007年9月19日に、米電力会社Constellation Energyは有しているNine Mile Point敷地内においての2基のBWR炉の大幅出力増強(EPU)プロジェクトをGEHに委ねた。

• 「2005年エネルギー政策法第1306条タイトルXIII、XIV」と関連のある米内国歳入法第45条(J)によれば、米連邦政府からの補助金及び税優遇措置を確保するため原発建設者は2008年12月31日までにNRCに建設・稼動許可(COLA)を申請しなければならない。現在、NRCは2007年-2008年の間に19個の新規炉建設・稼動申請書を受け付けると考えられている(リスト)。なお、同連邦法・条により、一旦原発建設者は締切りまでにCOLAの申請を渡せば、その後の建設計画には締切りなしで計6000MW発電能力まで同補助金・税優遇措置を得られるが、別の条件により建設の開始は2014年1月1日までに、稼動の開始は2021年1月1日までにしなければならない。

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3.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8D%94%E5%8A%9B%E9%8A%80%E8%A1%8C

ウィキペディア 国際協力銀行

国際協力銀行(こくさいきょうりょくぎんこう、英称:Japan Bank For International Cooperation、略称:JBIC)は、財務省所管の株式会社日本政策金融公庫の中の国際金融部門の名称。株式会社日本政策金融公庫法13条3項に基づく「専任の部門」として設置されている。
日本の健全な発展を確保するとともに、日本が相互依存の進む国際経済社会の健全な発展のため、主体的な役割を担っていくことを目的として、民間金融機関の活動を補完・奨励しつつ金融という手段を通じて以下の業務を行っている。
業務分野 [編集]
• 日本にとって重要な資源の海外における開発及び取得の促進
• 日本の産業の国際競争力の維持・向上
• 国際金融秩序の混乱への対処
業務概要 [編集]
• 輸出金融:日本企業による海外へのプラントの輸出並びに技術の提供に必要な資金を、外国政府等の輸入者に融資する。
• 輸入金融:石油、LNG、鉄鉱石など日本への重要物資の輸入に必要な資金を、外国政府等の輸出者と日本企業等の輸入者に融資する。
• 投資金融:日本企業による海外での現地生産や資源開発などの事業に必要な資金を、外国政府等や日系合弁企業や中小日本企業に融資する。
• 事業開発等金融(アンタイドローン):外国政府等が実施する事業に必要な資金を、外国政府等に融資する。これにより日本の貿易や投資などの海外経済活動の事業環境整備を図る。
• ブリッジローン:国際収支上の困難を抱えた開発途上国政府の外貨資金繰りを手当てするために必要な短期融資を行う。
• 出資:海外において事業を行う日系合弁企業や日本企業が参加するファンドなどに対する出資を行う。
• 調査業務:国際協力銀行が行う上記の業務に必要な調査を行う。
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4.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%B2%BF%E6%98%93%E4%BF%9D%E9%99%BA

ウィキペディア 日本貿易保険

独立行政法人日本貿易保険(にほんぼうえきほけん)は、経済産業省所管の独立行政法人。貿易保険事業を行う。通商産業省貿易保険課を独立行政法人化して発足。理事長:鈴木隆史(元通産官僚。元特許庁長官、経済産業政策局長、大臣官房長、貿易経済協力局長。)


uploaded: Aug.9,2010   →top page