<2009年8月11日 B.ギャグノン講演in 福岡 脱原発運動を代表してのアピール>
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 九州電力のプルトニウム利用政策を斬る!

  
                                      深江 守 さん

  九州電力がプルサーマルで動き始めたのは1997312日でした。玄海町
 に対し、「
2000年代初頭に一基のプラントでプルサーマルを実施したい」
 と説明会を開催。以後、九州での反プルサーマルの闘いが始まります。

 具体的な計画を明らかにしない九電に対し、20005月「九州電力との
 プルサーマル公開討論会を実現させる会」を結成し、佐賀県内での講演会
 や九電との交渉、申し入れ行動を展開しながら公開討論会の開催を要求
 していきました。いよいよ計画が表面化した
20044月には、古川知事
 が拙速に動かないようにと、「プルサーマル阻止!緊急
20万人署名」を
 取り組み、全国から署名の協力をいただき、最終的には
305068筆分の
 署名を提出しています。

九電が正式に玄海3号でのプルサーマル計画を明らかにしたのが
 
2004428日。古川佐賀県知事が「事前了解願」に「了解」したのが、
 
2年後の2006326日。

多くの反対の声を無視する「同意」に対して、プルサーマルの問題は
 県民投票を実施して、県民一人一人の声で決めることにしようという、
 県民投票条例を求める運動がスタートします。
「プルサーマル・大事な
 ことは県民投票で決めよう佐賀県民の会」の結成と条例制定運動の展開
 です。最終有効署名総数49,609筆を集め、署名簿の縦覧を経て、知事
 に対する条例制定の請求が行われました。

 07
年1月30日に召集された臨時県議会では、「県民投票の会」代表2人
 が県議会初めての県民による意見陳述を行い県民投票への理解を訴えまし
 たが、佐賀県初の県民投票条例案は否決されます。

 またその後、玄海原発に隣接する唐津市でも住民投票条例制定に向けた
 取り組みが行われましたが、こちらも唐津市議会により否決されました。

 MOX燃料がいよいよやってくる今年323日、「NO!プルサーマル
 佐賀ん会」を新たに立ち上げ、佐賀県の有権者の過半数にあたる
40万人
 を超える署名を集め、古川知事と佐賀県議会議長に提出し、プルサーマル
 を止めるべく新たな運動を開始しました。MOX燃料の到着が予想された
 
5月には、“510さがストップ!プルサーマル人文字フェスタ”を計画。
 世界中の批判を浴びてやってくるMOX燃料を
2000人の人文字で迎え撃つ
 など新しい人たちの参加で反プルサーマルの闘いは大きく盛り上がって
 います。
   
   

 古川知事が20063月、事前了解願に同意した時、最大の争点となった
 のは「使用済MOX燃料の処理の方策」でした。この問題についての
 佐賀県の対応は、「使用済MOX燃料は、これまで日本及び海外において
 再処理した実績があり、技術的に再処理することは可能であると聞いて
 います。第
2再処理工場については2010年頃から検討を開始し、その処理
 のための施設の操業が六ヶ所再処理工場の操業終了に十分間に合う時期
 までに結論を得るとする国の方針に基づき、適切に処理できるものと
 考えています」というものでした。

 しかし、
2010年を目前にした今状況はますます不透明となり、612日、
 ついに電気事業連合会は九電、四電、中電を除く他の電力会社の
 プルサーマル計画を
5年間延期するという決定を行ったのです。

  何のためのプルサーマルなのでしょうか?

 「エネルギー資源に乏しいわが国にとって、将来にわたり安定して
 エネルギーを確保していくためには、使用済燃料を再処理してプルト
 ニウムやウランを回収し、再び燃料として使用する原子燃料サイクル
 の確立が不可欠であり、そのためにもプルサーマルの実施が不可欠」
 と九電は言います。

 しかし、今回の「
5年間の延期」決定により、九電プルサーマルは4
 のMOX燃料装荷で終わり、その後の見通しは立たなくなっています。

九電が英仏に保有する1.9トンのプルトニウム(核分裂性)では4回分の
 MOX燃料(約
67体)しか製造できませんが、日本原燃は今年416日、
 青森県六ケ所村に建設予定のMOX燃料加工工場の「工事計画」に
 ついて、平成
1910月着工、平成2410月竣工というこれまでの計画
 を、平成
2111月着工、平成276月竣工に変更しました。

つまり六ヶ所再処理工場が仮に動き出したとしても、平成276月までは、
 新たなMOX燃料を製造することは不可能な状況になったわけです。
 
 今年
10月、MOX燃料を装荷しプルサーマル運転を始めれば、4回目の
 MOX燃料装荷は平成
257月が予想されます。翌年の定期検査が行わ
 れる平成
268月にはまだMOX燃料加工工場は操業していないため、
 九電プルサーマルは
4回分のMOX燃料装荷で終わる可能性もあります。

 この問題を今年の九電株主総会で追及したところ、「プルトニウムが
 あれば使いますが、なかったらウラン燃料を使います。無理にプルト
 ニウムを使う必要はなく、ウランを使えば良い」という回答でした。

「あれば使うが、なかったらウランで構わない」というのが電力の本音
 であり、いま、プルサーマルを強行する理由はどこにも存在しません。

 私たちは、全国の反プルサーマルの闘いと連帯し、玄海3号プルサーマル
 を阻止するために全力で闘っています。プルサーマルを阻止し、一日も
 早い脱原発社会を実現するため共に頑張りましょう!


                                   
                                      深江 守
                                    
                                      脱原発ネットワーク・九州 

 

    
          心をひとつにして、プルサーマルを全力で止めよう!

 
=プルサーマル実施に向けた九電の予定=

  ・7月中に輸入燃料体検査の実施・・外観検査なので何の意味もない。

  ・定期検査の開始・・8月下旬

  ・燃料装荷・・9月下旬から10月上旬

  ・試験運転/発電再開・・10月下旬
     (国の検査をともなうため、試験運転という)

  ・通常運転・・11月中旬

 私たち(反原発運動全国連絡会議/反げんぱつ新聞)は、昨年9月、

 年2回開かれる
経営委員会/編集会議の中で、「来年の今頃は政権も

 変わっているだろうから、
東京で大集会をやり合わせて、脱原発政策の

 実現を迫る共同行動を展開しよう」
ということを確認し、その後の

 実行委員会で

「10・3 no nukes fesuta 2009 放射能を出さないエネルギーへ」の開催を

 決定しました。
 http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=743

 東京で、1万人規模の集会、デモを行い、前後して各省庁交渉を展開し、

 六ヶ所再処理工場の中止、プルサーマルの中止などを大きなテーマとして、

 要求していく予定です。

「10・3東京集会」は絶好のアピールの場となりそうです。

 
 それにしても、佐賀県民が「プルサーマル反対」の意思を現わして

 いなければ、
それは力になりません。 佐賀でいえば、署名の数そのもの

 が「力」です。
対政府との交渉は、1万人の集会参加者をバックに10月に

 行うことを、
1年前に確認していますし、そのとおり実行します。

「40万署名」に疑問を感じ、あまり乗り気でなかった人も、あと2ケ月、

 必死でやってみませんか!とにかく、動く人数が足りないという現状を

 何とか打破し、佐賀の町に「止まるかもしれない」という流れを作ら

 なければなりません。

 そこで、以下の、統一行動日を設定しました。1日でもいいですから、

 ぜひご参加してください。そして、周りの人に伝え、誘ってください。

 佐賀での統一行動日

 7月19日(日)午前10時「佐賀市どんどんどんの森」集合、15時解散

  25日(土)午後1時30分、佐賀市

  26日(日)午前10時、佐賀市

 8月1日(土)午後1時30分集合

   2日(日)午前10時集合

  22日(土)玄海町でウォーキング等を入れた行動を企画

  23日(日)午前10時集合

  29日(土)午後1時30分集合

  30日(日)午前10時集合

  9月5日(土)午後1時30分集合

   6日(日)午前10時集合

  12日(土)午後1時30分集合

  13日(日)午前10時集合

               (25日以降の集合場所は目下未定)

 私たちは、串間原発を止め、南郷町の中間貯蔵誘致を止め、種子島、

 トカラ列島、上五島、対馬の高レベルを止めてきました。

 心を一つにして、全力で止めましょう!

    
  プルサーマル反対署名:8月25日現在 35,0094
  プルサーマル佐賀ん会公式ブログ: Imagine No Mox http://love.ap.teacup/com/nomox/

 



 (関連)(回覧メールより)

 ・
川内原発(鹿児島)  <かざしも>http://kazashimo.web.fc2.com/

    「日本最大・世界最大級の159万kW巨大原発。膨大な放射能が生まれる」
    「通常運転で放射能が環境に流出し、作られる熱の3分の2は海に捨てられ、海水温を上昇させる。
   原発を動かす過程でCO
2を増やすので温暖化対策にはならない。」

  ・美浜の会 http://www.jca.apc.org/mihama/News/news84/news84pluthermal.htm

  ・上関原発反対運動 <祝島島民の会ブログhttp://blog.shimabito.net/

     署名用紙ダウンロードhttp://shimabito.net/syomeiword2009.docMSword)

     「 立地としてふさわしいと言えるのか-自信の多発地帯-
    上関原発予定地は、「伊予灘および日向灘周辺地震特定観測地域」に入ります。
    30数キロ南に中央構造線の走るこの地域では、普段から地震が多発しています。
    文科相は海底活断層の最初の調査値として、予定地のすぐ西を走る岩国活断層を指定、
   警戒している不安定な地盤です。」

  ・ 玄海3号機プルサーマル、今年11月より実施

     ■ 反対オンライン署名サイト http://www.shomei.tv/project-856.html 
          (カテゴリー:環境 / 期限 :20100331
     ■ くまもと市民センター 096−345−5904 ugg07332@nifty.com

    ・ 伊方原発(愛媛)

   <伊方のプルサーマル問題>
http://blog.goo.ne.jp/ikatanoplu/e/c6b7a829d0196df6cd8abbd6be2706ec

   ■ 衆議院・参議院議員21名、6月16日、プルサーマル用「MOX燃料の装荷を延期すべき」
     との「経済産業省への意見書」を提出。
  

          
    「・・・・・以上の理由から、使用済み
MOX燃料処理の方策が具体的に明らかになるまでは、
     MOX燃料の原発炉内への装荷を延期するべきです」


        2009(平成21)616
        以下、議員名(参議院・衆議院)

          相原久美子(参議院議員)阿部 知子 (衆議院議員)糸数 慶子(参議院議員)
          大河原雅子(参議院議員)大島 九州男(参議院議員)金田 誠一(衆議院議員)
          川田 龍平(参議院議員)菅野 哲雄 (衆議院議員)喜納 昌吉(参議院議員)
          近藤 正道(参議院議員)佐々木隆博 (衆議院議員)重野 安正(衆議院議員)
          下田 敦子(参議院議員)照屋 寛徳 (衆議院議員)日森 文尋(衆議院議員)
          福島 瑞穂(参議院議員)渕上 貞雄 (参議院議員)舟山 康江(参議院議員)
          保坂 展人(衆議院議員)  又市 征治 (参議院議員)  山内 徳信(参議院議員)


  (参照)         総選挙と利益集団 「がんじがらめ」を脱せるか 
                                     
                                   朝日新聞8月30日 経済コラム 「補助線」 小森 敦司編集委員

      ・・・・ (前略) 
      財界の中枢にいる電力業界ではこの夏、ある「天下り」人事が話題になった。関西電力が一人の
      経済産業省OBを常務取締役に迎えたのだが、その人物こそ、発送電分離が焦点になった02年前後の
      電力自由化議論の際、経産省の電力・ガス事業部長だったからだ。

      電力業界に厳しい姿勢だった氏を関電がなぜ受け入れたのか、関係者もいぶかる。取材に、関電は
      「総合的に勘案した」(広報担当)とにべもない。経産省OBの副社長退任に伴う経産「枠」の引き継ぎで
      しかないとしても、さすが巨大電力。かって闘った官僚を雇い入れるとは。その度量の広さがむしろ怖い。

      関電は2年近く前、供給枠内のある場所に新エネルギーの巨大展示施設をつくった。経産省に近い有力議員
      のおひざ元である。業界では、関電がその議員の意向に答えた、とささやかれる。電力業界のパワーライン
      (権力人脈)は、本来の英語の意味である「送電線」のように、全国津々浦々にひろがっている。

      財界のもう片方の巨大勢力である鉄鋼業界だって負けてはいない。例えば、環境・エネルギーの学会の
      大御所である大学名誉教授は、新日本製鐵の監査役を長年勤めてきた。逆に、同教授が副理事長を務める
      研究機関は、会長に新日鐵名誉会長を頂く(今年6月現在)。 同教授は、温室効果ガスの削減目標を検討
      した国の委員会で、自身の信念からだろうが、小幅な削減を唱えた。 この委員会では、鉄鋼連盟が受け入
      れた経産省OBも小幅削減の必要性のPRに奔走した。鉄壁の守りと言えようか。

      委員会の外でも、民主党の有力支持基盤である電力総連や基幹労連が、小幅な削減を主張してきた。民主党
      は削減目標で自民党の「05年比15%削減」より大きい「90年比25%削減」を掲げるが、仮に民主党政権に
      なっても、電力や鉄鋼などの「手練手管」に取り込まれてしまうかもしれない。・・・・・・・・(後略)