■ 空爆される国、食い物にされる国 
     (加藤健二郎 『攻撃か、それとも自衛か-自衛隊・米軍・戦場最前線からの報告-』現代人文社2003/12/18より)

     (ボスニア)以外のアフガニスタン、スーダンなど、米国が突然空爆を仕掛けた国を見てみると、貿易上、米国にとっては
     存在価値のない国というケースが多い。 この点から見ると、米国にとって最大の金ヅルでもある日本周辺で戦争を
     起こして、日本の経済を低迷させる政策はとらないと思われる。 東南アジア、台湾、中国も含めて、これらの東アジア地域
     の経済が衰退することは米国にとっても痛手になるので、この周辺で大規模戦争を起こすことは難しい。・・・つまり米国に
     とってどうでもよい地域は言い掛かりのような理由で空爆されるが、商売上で大切な地域には戦争こそ仕掛けない
     ものの危機感を煽って軍事費を使わせ、米軍に必要性を認識させるパターンだ。 

 
     
こう述べていくと、米国の利権に振り回されているように思われるかもしれないが、極東アジアが対立感情を持ちつつ軍隊を
     張りつけて無駄な経費と労力を使っているのは、米国ではなく当事国の責任である。 世界中を見渡してみれば、極東アジア
     地域ほど滑稽な地域も珍しい。 戦争をやっているわけでもないのに、戦争をやっている以上に大軍が張りつけられ
     ていて、また最短距離での相互渡航ができない。・・・・・・


     ヨーロッパはEUとして共同体をつくり、通貨もユーロに統一していくなどして、国際社会に与える影響力高めようとしている。
     その同時代に極東アジアは経済力や技術力、市場の大きさではヨーロッパを凌いでいる面も多いものの、いまだに
    共存共栄からはほど遠いところにある。 こんな愚かしいことをやっていたら、米国の軍事産業やその他の利権屋が
    食い物にしてやろうと考えるのは当然の結果である。・・・・


    
 アジアの国々はもう少し賢く、近隣国との軍事的金曜を解消していく方向に立ち回れないものだろうか。 技術力、経済力で
     トップを行く日本が、賢いやり方を先頭を切って実行してほしいところだ。