http://www.nenasili.cz/en/2507_signs-of-the-empire
 帝国の兆し
 Signs of the empire  ノーム・チョムスキー 
  2008/12/10 (一部抜粋

 国防総省ミサイル防衛局は、ミサイル迎撃ミサイルのテストを昨日行い、「大成功」だと述べた。メディアはこれを広範に報道
 した。 その報道ほどは伝わってこないが、今日わかったことでは、宇宙空間でミサイルにミサイルを命中させる先進技術を
 実証するはずだった1億5千万ドルのそのテストは、その重要な目的であった「おとり」システムの配備に失敗したのだった。
 (訳注:「おとり」となるミサイル状の金属筒が分離しなかった。) アラスカのコディアク島から発射された模擬弾道ミサイルは、
 迎撃ミサイル対策となる「おとり」を(飛行中に)自らの周囲に配備できず、カリフォルニアのヴァンデンバーグ空軍基地から
 発射された直撃型の迎撃ミサイルがおとり目標を確認するはずであったテストは、それが原因でその意義を達成しなかった
 のだ。アラスカのフォート・ベイクリーとコロラド・スプリングスにある基地が、この失敗したテストに深く関わっている。

 この「成否半々」のテストは、オバマが「ミサイル防衛」計画の今後をどうするか彼が決定するに、プレッシャーを今より増す
 ことになるだけだろう。去る9月26日のジョン・マッケインとの討論で、オバマは、「われわれは何十億ドルもミサイル防衛に
 税金を使っている。そして実際私はミサイル防衛は必要だと思っている、イランと北朝鮮との関係、そして両国が核兵器を所有
 したり、それを発射したりする、その可能性があるからだ。」

 この言葉に私が感じるものは、不誠実と世論操作だ。イランと北朝鮮はアメリカにとって何の脅威でもないことをオバマ
 は知っており、また彼は、「ミサイル防衛」は本当はアメリカの先制攻撃能力を高められるように、ロシアと中国を包囲
 するため使われていることをわかっているからだ。



        参考サイト http://tanakanews.com/080917missile.htm

米ミサイル防衛システムの茶番劇 (一部抜粋)

 2008年9月17日   田中 宇さん

 世界の外交軍事の関係者は皆知っているが、一般市民はほとんど知らない話の一つに「米軍が開発している
 ミサイル防衛システム(ミサイル迎撃ミサイル、Ground-Based Midcourse Defense、GMD)は、実は迎撃
 能力がほとんどない」という件がある。
日本ではまったくマスコミに載らないが、米英ではときたまこの話はマスコミの記事
 になり、政治専門家のウェブログでも話題になる時がある。私も以前から何回か、この件を記事にしている。

 GMDは、敵国から飛んできた弾道ミサイルに対して迎撃ミサイルを発射して命中させ、着弾前に撃ち落とすシステムである。
 問題は、弾道ミサイルの多くは、迎撃ミサイルの目をくらますため、飛行中に「おとり」のミサイル状の金属筒を何発も分離して
 近くに並行して飛ばし、迎撃ミサイルは本物のミサイルではなくおとりの金属筒に当たって終わる確率が高いことだ。

 米国防総省はこれまでに何千億ドルもかけてミサイル防衛システムを開発してきたが、ロシアは
 数十億ドルで高性能のおとりシステムを開発し、米が露の100倍の金をかけてもかなわない状況に
 なっている。
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