チェコ議会、少数連立親米政権に不信任案可決 
        
    東欧ミサイル防衛Xバンドレーダー導入ならず―グローバルな連帯の反対運動の勝利

  ヤン・タマスより支援者の皆さんへ 2009/3/25


 嬉しい発表をします。チェコ共和国の現政権が倒れました。議会が不信任案を可決したのです。
 運動を続けてきた我々にとり大きな勝利です

 我々には、米国レーダー基地建設を阻止する唯一の道は現政権の打倒であることが分かっていました。
  そのため常に一貫してこの2年間その方向性で働きかけてきました。

 米国軍需産業の利益を代表する政府は今、倒れたのです。

 我々のこの取り組みは、議会内で既にレーダー反対論であった議員たちを支援し、他方でレーダー支持議員
 への疑惑を広げるのに、大切な働きをしました。この政権打倒を可能にしたのは、まさに数名の議員の
 心変わりだったのです。


 一方、あのハンガーストライキ(*運動体の二人が水だけで22日間。その後世界各地で連帯の一日ハンスト。)
 にプレッシャーを受けて、社会民主党
(the Social-Dmocratic Party)は我々を支持する態度を明確にしなければ
 ならなくなりましたが、これは今後、この党がレーダーへの態度を変えるのを困難にするでしょう。
 共産党
との共同は、これまで常に我々の率先を支持してくれたものですが、確固としたものでもありました。

 多くの運動で我々に支援を与えてくれた、すべての皆さんに感謝します。皆さんの支援はとても重要でした。
 全ての平和主義のグループに感謝します。我々の闘争を信頼してくれたEU議員に感謝します。
 いろいろな国
の市長に感謝します。そして「ヒューマニスト・ムーブメント」に対し、この抗議運動を多くの
 ヨーロッパ
諸国に広げ、また他の大陸にも届くようにしてくれたことに感謝します。

 このニュースは大きな扱いをされるはずです。米国は今後、そのMD計画を再調整しなければなりません。
 外国の軍隊を望まない一国民の抗議がそうさせたのです。さらにまた、外国の侵略軍は、世界のあらゆる
 占領地域から撤退すべきです。

 今こそ、米国の「スター・ウォーズ」計画への反対をさらに強め、他の諸国での核軍縮を支援することが必要です。

 さあ、チェコ共和国では我々の闘争の新しい章が始まります。

 勝利の抱擁と共に
 ヤン・タマス


      チェコ連立政権倒れる:民主主義、軍縮、非暴力の勝利 プラハ 2009/3/25
                                         
(ノンバイオレンスからのメール)

 
昨日、保守派首相ミレク・トポラーネクが、野党の社会民主党により提出された、不信任動議の可決により議会から解任された。
 これはチェコ共和国における基地反対運動を行うノンヴァイオレンス運動にとり、米国軍事レーダー基地の配置への反対を
 実現することができた、大いなる勝利だ。

 チェコ政府は、相対的な多数派である右派ODSと、少数派のキリスト民主党、それに緑の党による連立だった。

 この倒閣の背景には多くの理由がある。たとえば、不人気な健康保険制度、そしてEUへの懐疑も。しかしながら、
 最大の要素は、米国「スター・ウォーズ」計画のレーダー基地の建設に関し、チェコの社会に生まれた闘争であった。

 70%の国民が、領土内での外国の軍隊の駐留に反対である。この2年続けられた市民の抗議運動は、
 幾度となく政府を悩ませ、野党を強化した。昨年秋に行われた地方選では、連立与党内の幾つかの党が票を減らした。

 「人々の認識を高めて反対運動に動員し情報を広めるという、この数年間我々が行った大きな運動が、各野党に
 「スター・ウォーズ」計画の危険性を理解させ、またチェコ緑の党に、彼らの政策がヨーロッパ内他国の緑の党の政策とは
 かけ離れていることを悟らせることになった」と、チェコ・ヒューマニスト党の党首で、レーダー基地反対運動のリーダーである、
 ヤン・タマスは述べた。

 実際のところ緑の党所属の議員が二人、自らの党の軍拡路線から距離をとったことが連立内閣崩壊の主原因となったのだ。

 米国軍事基地建設は過去数年間、チェコ共和国において最も人々の心から離れない関心事のひとつだった。
 2008年5月のヤン・タマスとヤン・ベドナーの22日間のハンストは、チェコ国民の心を揺さぶった。
 その時以来、国内では様々な人が次々と一日食を断つという、ハンストの輪が今なお引き継がれている。
 この輪の中には、科学者、学者、俳優、映画監督、プロスポーツ選手、各政党議員、それにまた議会副議長もいる。
 レーダーに反対する市長連盟も各地に広まった。

 「おそらく、外国のマスメディアはチェコでの政権崩壊を、よくある政治的戦略の結果として、報道するだろう」と
 ヤン・タマスは述べた。「それもまた真実だ。現在の経済危機もまた重要な要素だ。しかし現政権の崩壊は、特に、
 民主主義、軍拡、そして非暴力の闘いにとっての勝利を象徴している。我々の抗議運動がなかったならば、
 政権は決して倒れなかっただろう。 我々国民はチェコ国内に外国の軍隊を望まない、(だから)米国は
 その軍事計画を見直さねばならないだろう。これは市民の勝利であり、政治家の勝利ではない。」

 チェコの市民運動家は、チェコでのこの運動と勝利がスター・ウォーズ計画に関与している、イタリア、英国、日本、インド
 などの諸国でも引き継がれるように望んでいる。彼らによれば、スター・ウォーズ計画に反対する広範な連帯が、
 核軍縮のため形成されねばならない。インドでのサイル・シールドの構築は、パキスタンとの緊張を高めることになる恐れ
 があるが、両国は核兵器を所有しているのだ。

 トポレーネク首相は、政府不信任案可決後にノヴィンキ紙とのインタビューで、次期政権が米国とのレーダー協定を
 きっと批准することになろう、と繰り返し語った。これについて、ヤン・タマスは次のように懐疑的な意見を述べた。
 「ハンガーストライキで生じたプレッシャーのため、社会民主党は我々を支持する明確な立場を取らざるを得なかった。
 このためレーダー問題で彼らがその態度を変えるのはより難しくなるだろう。」